福岡 2019.04.03

「福岡に移住して 1 年半。福岡生活を120%豊かにする方法」
Vol②:コーヒーショップで語る福岡

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こんにちはYutaです。
さっそくですが、皆さん福岡のおいしい名物と言えば何を思い浮かべますか?
豚骨ラーメン?もつ鍋?明太子?

まぁそうですよね。僕自身、少なくとも移住する前は、この程度のイメージしか直ぐにでてきませんでした。ですが、これは梅級の回答です。
福岡と言えば、ごま鯖、うどん、焼き鳥。
ここまで出てくると竹級。
セロリでしょ。
とお答えの方がいれば文句なし松級の回答と言えるでしょう。

実は福岡はセロリの日本有数の生産地なのである。地元の八百屋さんに足を運べば、ゴリっとした凛々しいセロリがびっくりするような値段で並んでいる姿を目にすることができます。筆者は無類のセロリ好きで、機会があれば「セロリが我々の暮らしをいかに豊にしてくれ るのか」というテーマを存分に語りたいのだが、残念ながら本日はセロリのお話をするわ けではありません。

Q: 福岡のおいしい物は?
A: セロリでしょ!
と言うほど意外ではないにせよ、福岡という街は、
「おいしいコーヒーを飲める街である。」
と認識している方は少ないのではないでしょうか?

今回は福岡の中心地である天神エリアで、徒歩圏内で行くことができるお勧めのコーヒーショップを中心にレポートしたいと思います。
ただし、ここではお店のレビューのようないわゆる食レポ的なことではなく、素敵なコーヒーショップがいかに私たちの生活を豊かにしてくれるのか?
そんなことに言及できればと思っています。

ちなみにこのレポートで「cafe」と言う表現は用いません。
あくまでも「コーヒーショップ」と言う表現を用いたいと思います。
僕には明確な定義は分かりませんがそこには確固たる線引きがあるようにも思うんです。
ですからここからのレポートは僕らの生活とコーヒーショップとの関係のお話しと理解して頂けたらと思います。

「福岡はコーヒーショップの激戦区」

「ここ数年、福岡のコーヒー業界は激熱です。」
と語るのは、今回アテンドをお願いした、カリグラフィーアーティストのオサムくん。
(キタムラオサム Instagramはこちら: https://www.instagram.com/osmktmr/

彼は僕の友人で、福岡を中心に活躍するアーティストです。
彼自身もコーヒーショップのスタッフ経験を持ち、自らのコーヒーショップをオープン予定でもある言うなればこの道のプロ。

そんな彼と、福岡のコーヒーショップを巡っていきます。
冒頭でもお話ししたようにコーヒーショップのレビュー的なレポートは、他の記事に譲ります。
そもそも僕はコーヒーの専門家ではありませんし、僕なんかより遥かに優れたレポーターは山のようにいるはずです。
このレポートはあくまでも私たちの人生を豊かにするためのヒントになればと思っています。

福岡のコーヒー文化を支える大きな流れの一つに、「スペシャリティーコーヒー」があげられます。
スペシャリティーコーヒーとは、 簡単に言えば、ある一定の基準をクリアした認定コーヒーのこと。そしてその根幹となると要素は、「生産者〜消費者のカップまでの徹底した品質管理」にあります。

▼消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。
▼風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。
▼カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。

日本スペシャルティコーヒー協会

この「スペシャリティーコーヒー」の世界において、福岡の存在は絶大です。
一つ例を挙げると、コンペティション(競技会)。
スペシャリティーコーヒー協会(SCAJ)は、JBC(Japan Brista Championship)などの各競技会を主催しています。
その競技会において福岡出身のコーヒーマンは優秀な成績を収めています。

特に圧巻だったのは、2014年大会。
・カッピング技術を競う「ジャパンカッピングテイスターズチャンピオンシップ」
・焙煎(ロースティング)を競う「ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ」
・バリスタ技術を競う「ジャパンバリスタチャンピオンシップ」
これら全ての競技会で、福岡出身のコーヒーマンが優勝しました。

まさに福岡勢が総なめにしたのですが、この頃よりいっそう福岡のコーヒーショップ業界の盛り上りが加速したことは言うまでもありません。
そんな名コーヒーニスト(こんな言葉あるのだろうか?)の宝庫である福岡は、当然それぞれのコーヒーショップの水準は高く、個性的な名店がひしめき合うのはもはや必然的なことと言えます。

Let’ s Go

お昼過ぎに自宅近くの親不孝通りに集合。
星の数ほど、とは言わないまでも数多くの素敵なコーヒーショップの全てを回ることはできません。

先ずはテーマを絞りあとはオサムくんに委ねることにしました。
テーマは、<天神から徒歩圏内、スペシャリティーコーヒーのお店で、歴史や文化に触れられる3件>
としました。

【1 件目】
Moment Coffee

「近場で作戦会議だね」と言う話になり、親不孝通りから徒歩5〜6分、同じ舞鶴エリアにある<モーメントコーヒー>へ。
最寄駅は天神ではなく赤坂駅になります。
マンションの1階部分にあって決して派手さがないという訳ではないんですが、 どちらかと言うと控えめな佇まいで静かに存在している。そんな印象を受けるお店です。

天神の中心地から少し離れたオフィス街という立地的な条件によるものなのか、 それとも、平日の午後という時間的な影響なのかは分かりませんが、店内には数名の比較的年齢層が高い男性のお客さんがいらっしゃいました。
BGMは80年代〜90年代の静かめのレゲエやロックがいい感じで流れています。
店内は木目が活かされた自然なインテリアで都会的な雰囲気ではなく、ヒッピー文化の香りを残す田舎町の雰囲気、例えて言えば大人風軽めのNimbinみたいな・・・
そんな印象を受けました。もちろん僕の主観です。

頂いたのは、
・本日のブレンドコーヒー
・アメリカーナ
・カフェラテ

希少なクラシックのイタリア製のエスプレッソマシンで淹れるエスプレッソが有名なお店ですので、オーダーはエスプレッソ、アメリカーノ、カフェラテがお勧め。

ここでは僕はアメリカーノをお勧めしたいと思います。
(そしてこれからもアメリカーノをお勧めするわけだが・・・)
アメリカーノは簡単に言えば、エスプレッソのお湯割り。
最もコーヒーショップの個性が現れる一杯です。
スパゲティーに例えるならペペロンチーノ。
ピザならマルゲリータ。
そんな位置づけになるのでしょうか?

このお店のアメリカーノは、黒糖や濃いはちみつを思わせるような甘味が特徴的でした。
一瞬「これってコーヒー?」と思わせるような香り、そして一口目のアタック。 そして余韻で程よい酸味が感じられます。
ベースのエスプレッソがおいしいんでしょうね。
ラテもミルクの甘味が非常に心地よく絶妙でした。
やはりここのエスプレッソ力は圧倒的なように思いました。

実はこの「モーメントコーヒー」は、
次のお店である「manu cofee」のDNAを色濃く受け継いでいます。
その証拠に、

お店入り口の取手には「manu coffee」のプレート

「manu cofee」と言えば、今のスペシャルティコーヒー、本格的なエスプレッソを福岡に定着させた、開拓者的な存在であるのだと。
(もちろんこれはオサムくんに教えてもらった)

【2 件目】
manu coffee(大名店)

もちろん徒歩で移動します。
「モーメントコーヒー」から、徒歩10分程度でしょうか。
国体道路沿いのビルの奥まった場所にあります。
立地的には非常に良い場所にありますが、ビルの路地を入っていくので、注意していないと見過ごしてしまう。そんなお店です。

「マヌコーヒー」は福岡に春吉、大名、柳橋、承天寺、クジラ店(薬院)の5店舗あり、それぞれの街の雰囲気によって、イメージが異なります。
「その街に溶け込んだコーヒーショップ」
マヌコーヒーの大事なコンセプトの一つなのです。

大名店は、エネルギーに満ち溢れた、創造力を掻き立てる。
そんな印象を受けました。

若者の街・大名、という感じがしますよね。
それもそのはず、大名店のコンセプトは「五感を刺激する」だそうです。
参りました。。。

壁を見渡せば、あの有名なアーティストのサインも・・・

僕が頂いたのはもちろん「アメリカーノ」
「モーメントコーヒー」と比較すると、さっぱりとした印象を受けました。
特徴的はインパクトは少なくサラリとした飲み心地です。
なるほど。これはこれでおいしい。

【3 件目】
CARBON ART OF LIFE

さて本日のラストは、「カーボンコーヒー」。
言うまでもなく、徒歩で移動します。
2件目の「マヌコーヒー」から5分。

これまでの2件とは全く異なる雰囲気。
スタイリッシュで、店名通りアートがコンセプトの一つ。
店内には様々なアート作品が並びます。

元々、東京の道玄坂にあるバー「CARBON」がプロデュースしているそうです。福岡の店舗ではアートを全面的に前に出し、「コーヒー×アート」という新しい文化を発信しています。
<ART OF LIFE>ですからね。

頂いたのはもちろん「アメリカーノ」
色調は濃いブラック。圧倒的に香ばしい。
僕これ好きです。
焙煎の差なのでしょうか。単純にアメリカーノの好みであれば「カーボンコーヒー」が一番好みだったかもしれません。

*写真右がエスプレッソ用の豆、中深煎りだそうです。

ただ強いて言うなら雰囲気。
カーボンコーヒーはちょっと意識しすぎて肩が凝ってしまうかな・・・

コーヒーのテイストで驚きがあったのは断然「モーメントコーヒー」
息抜きや休息を目的に、コーヒーをゆっくり飲むために一人で訪れたいお店。

普段使いをするなら「マヌコーヒー」
コーヒーのテイストは好みだったけど、ちょっと若すぎて落ち着かない。

いい意味でカッコよすぎだったのが「カーボンコーヒー」

誠に勝手ながら、そんな評価をさせてもらいました。

コーヒーショップは私たちの生活を豊かにする?

皆さんはどんな場面でコーヒーショップを利用しますか?
打ち合わせやちょっとした休憩、用途は様々ですね。
街を見渡せば大手のコーヒーショップが立ち並び、コンビニでも100円でドリップコーヒーが頂ける時代。
私たちはなぜ新たなコーヒーショップを求めるのか?
キーワードは「あたにとって。」

「おいしいコーヒー+居心地よい空間」
これは多くの人にとって人生を豊かにしてくれる要素になり得るでしょう。
ただしその基準は十人十色。
あなたにとって特別なのか?
これがもっとも重要です。

福岡には個性的な実力派コーヒーショップがひしめいています。
ここでご紹介したお店はほんのほんの一握りです。
(天神徒歩圏内というエリアに絞っても)「自分好みの特別なコーヒーショップ見つけたいな〜」と思って探せば、そう時間を要すことはないでしょう。
福岡という街はそういう街なのです。

そしてもしあなたがあなたの好みの特別なコーヒーショップを見つけることができれば、「いつもの打ち合わせ」や「ちょっとした息抜き」が、 随分とスペシャルな時間に変わるのではないでしょうか?


<結論>

・あなたにとって特別なコーヒーショップは人生を少しだけ豊にしてくれる。
・福岡はあなたにとって特別なコーヒーショップが見つかる街である。

<おわりに>

僕はこれまでコーヒーという存在をいささか軽視していたかもしれません。
改めて注意深くコーヒーと向き合う機会を作ってくれたオサムくんに感謝します。
「素敵なコーヒーショップを巡る旅」(実際には散歩の範疇)は単純に面白かったです。

福岡で食べ歩き、ならぬ飲み歩き。
ガイドブックに載っていないのが不思議なくらいです。
僕なら間違いなく「福岡の正しい歩き方」とか「福岡ぶらり旅」みたいなコーナーでコー ヒーショップ特集を組みます(笑)

福岡に訪れる機会があれば、是非お気に入りのコーヒーショップを探しに街に繰り出して みてください。
きっと素敵な出会いがありますよ。

ちなみに僕はこれ以来、 待ち合わせ場所や、お酒を嗜んだ後のクールダウンとしていくつかのコーヒーショップを利用させて頂いています。
だって、「19時に駅前のスタバで待ち合わせせね!」より、野路浦にひっそりと佇む素敵なコーヒーショップで待ち合わせ。
こっちの方がカッコいいじゃないですか(笑)

あるいは飲み会でちょっと気になっていた女の子との帰り道、「おいしいコーヒーでも飲んで帰らない?」
なんて声をかけて、お気に入りのコーヒーショップでエスコートできたら粋だと思いませんか?
あ、後者はまだ実践できていませんよ。
できたらいいなぁ〜って言う妄想です。悪しからず。

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