長野県下諏訪町。
下諏訪町は長野県中央部に位置し、長野市から約50キロ、東京から約200キロのところにある人口約2万人の街です(2019年4月現在)。
霧ヶ峰高原、八ヶ岳連峰と美しい山々に囲まれ、綺麗な諏訪湖、そして時計をはじめとする精密機械工業が盛んであることから「東洋のスイス」とも呼ばれる地域です。
(写真提供 綿引遥可さん)
渡る恋の道という言い伝えもある。
(写真提供 綿引遥可さん)
(写真提供 綿引遥可さん)
古くから信濃國一之宮である諏訪大社下社の門前町として栄え、中山道と甲州街道の交わる宿場町という歴史の深い街で、さらに温泉もあり、今でも多くの観光客が訪れます。
諏訪大社はお諏訪様・諏訪大明神として全国津々浦々の人々から崇敬されています。
国内で最も古い神社のうちの一つと言われ、諏訪湖の南(諏訪市)に上社(前宮と本宮)、北(下諏訪町)に下社(春宮・秋宮)に分かれ、この四社を合わせて諏訪大社と総称します。古代は狩猟農耕の神として、武士の時代には軍神として、現在では産業や交通安全、縁結びの神として崇められています。
これだけでも行きたくなる場所ですが、そんな下諏訪町は今、リノベーションで町おこしをして移住者が増えている熱い地域なのです!
移住ランキングで常に一・二位を争う長野県の中でもなぜ特に人気なのか!?
なぜ移住者が増えているのか!?
実際に行ってその理由を探しに「体験」してきた結果、理由が5つあるということが分かりました!
① 余所者を受け入れる土壌
(写真提供 町田剛さん)
冒頭にも記載した通り、下諏訪町は諏訪大社下社の門前町として、江戸時代は江戸から甲斐路を抜けて下諏訪に至る甲州街道・江戸から京へと続く六十九次の中山道と主要な二つの道筋が合流する下諏訪宿は道中でも屈指の規模を持つ宿場町として栄え、宿場に泊まる旅人が多く大いに賑わいました。
(写真提供 岩波太左衛門尚宏さん)
(写真提供 岩波太左衛門尚宏さん)
つまり、下諏訪町は昔から多くの人が訪れていた街で、歴史的にも余所者を受け入れる土壌がある街なのです。
街を歩いていてもふらっと来た余所者でも温かく迎えていただける感覚を覚えました。
この感覚って本当に大事なんですよね。
やはり温かく迎えていただける街ってまた行きたくなりますから。
②交通の便が良い
下諏訪町は交通の便が良い街です。
幹線鉄道中央本線が通り、下諏訪駅には特急あずさが停まり、新宿まで2時間強で向かうことができます(2019年3月16日時点で上下計4本/日)。
また、道路も一級国道20号線が通り、新宿までバスで3,000円程度で行くことができます(2019年4月現在)。
東京に2時間程度で行けるのが移住先の人気先として常にトップクラスを誇る長野県ですが、その中でも下諏訪町はさらにアクセスが良い街ですね。
移住はしたいけど東京にもちょくちょく行きたい…という人もアクセスの良さが移住の決め手になった、という方も少なからずいます。
やはり中央線沿線は強いですね!
③住みやすいコンパクトな街
下諏訪町は暮らしに必要なものが凝縮された、便利で暮らしやすい街です。
徒歩圏内にスーパーや医療機関はもちろん、なんと空き店舗がゼロ!という御田町商店街があり生活には困りません。
移住者の中には車を持っていないという方も!
車を持たない今の若者にも持ってこいですね!
確かに筆者も街を歩いて大体歩いて事足りるな、ここで暮らしたら生活ラクだろうなぁという感覚を覚えました。
そして、さらに素晴らしい!!と思うのが温泉と自然!
なんと街中に厳選掛け流し温泉がたくさんある!しかも温泉共同浴場は200円台から入れるというなんというリーズナブルさ!!
江戸時代の下諏訪宿も数少ない温泉宿場町だったそうなのできっと沢山の人が何百年も癒し続けてきたのでしょう…!
そして長野といえば自然の美しさ。
車で30分も走らせば霧ヶ峰・美ヶ原、さらに足を伸ばせば八ヶ岳にも行け、下諏訪町は長野県中央部に位置するので北・中央・南アルプス連峰にもどこにもすぐ行けるという山好きには堪らない場所です。本当に羨ましい……
(筆者は密かに日本100名山登頂を目指しています!!)
④ 地元の方々と話す仕組みが出来ている
下諏訪町が凄いなぁと思うことは自然と地元の方々と話せる仕組みが出来ていること。
諏訪大社と宿場町と温泉という強力な観光コンテンツがあり、さらにコンパクトな街で徒歩圏内にあるため、観光で行くだけでも街全体を感じられ、活気のある商店街で地元の方とお話ができます。
さらに下諏訪町を語る上で欠かせないのが「マスヤゲストハウス」。
ゲストハウス業界でも有名で、明治時代の古地図にも載っている老舗の旅館を改装し、歴史を感じられとても雰囲気の良いゲストハウスです。
マスヤゲストハウスさんは地域の良さを伝える宿で、ゲストハウスメンバーで温泉に入ったり夜は居酒屋等でご飯を食べたりと宿泊者と地域を繋ぐ「案内所」のような役割を持っています。
訪れた街で地元の常連さんばかりの入りづらい居酒屋等も「マスヤさんから紹介されて来ました〜」とぶらりと入店、お店の方も「あぁ、マスヤさんのお客ね」と受け入れていただき、話が盛り上がります。盛り上がっちゃってさらにみんなでスナックへ行ってカラオケを歌うことも(笑)
夜だけでなく(笑)、昼間も御田町商店街のお店巡りもマスヤさんにオススメのお店を教えていただけるので「マスヤさんに教えてもらいました」というとお店の方と話に花が咲いて人の縁が深まります。
縁が深まるのでまた「○○さんと会いたい!」とリピーターさんが下諏訪町にやってきます。やっぱり人なんですよね。とても素晴らしい仕組みですよね!
⑤移住したい人のために気軽に話ができる場がある
下諏訪町に魅力を感じ、移住に興味を持ち始めたら「移住交流スペースmee mee center Sumeba」へ。
(写真提供 町田剛さん)
「移住交流スペースmee mee center Sumeba」ホームページ
mee mee center Sumebaさんでは移住情報はもちろん、町の魅力、観光情報、空き家物件情報まで「地元の人に聞きたいこと」を聞くことができる交流の場として気軽に立ち寄れる場所です。
地域おこし協力隊がスタッフとして常駐されており、とても親切に下諏訪のこと、移住のことなどを教えていただけます。
気軽に行ける「街の移住交流の場」ってありそうでなかなかないのでとても貴重です!
移住したい時に気軽に相談できる場があるととても安心ですよね。
筆者も何回かお邪魔していますが、とてもほっこりします。
せっかく長野に来ているのだから色々回りたくてもついつい長居してしまう(笑)
移住だけじゃなくて町のこと、観光のことなど気軽に話せる場所があるってやっぱり嬉しいです。
こういった場があるから良い循環になっているんですね。
まとめ 下諏訪町の風土
以上、移住地として人気な下諏訪町をご紹介しましたが、みなさん、下諏訪町に移住したくなってきましたか(笑)?
筆者は街をめぐる時、大切にしているものがあります。
それは「街に流れる空気、風土」。
その街の空気を感じ取ることでその街の息遣いを感じることができます。
よくわからないですね(笑)
もうこれは勘です。
下諏訪町には「ワクワクする」雰囲気が漂っています。
下諏訪町にいると「ワクワクする」のです!!
街全体が「ワクワクする」雰囲気が漂っているのです!!
この空気感に若者が「チャレンジしたい!」とたくさんの人がやってくるんだなと思います。
その原因はどこからやってくるのか?と調べたところ、先ほどご紹介した御田町商店街の存在が大きいのではないかと思います。
(写真提供 町田剛さん)
空き店舗ゼロの御田町商店街は明治44年からある歴史ある商店街なのですが2003年には1/3が空き店舗となっていたそうなのです。
そこで住民達が中心となって商店街活性化活動により空き店舗リノベーションや若者の創業支援等を行い、空き店舗を工房や店舗として使用する若者が次々と商店街へやってきました。
確かに街を歩いていると昔からあるお店はもちろん、移住者が工房を出したり、空き物件をリノベーションして店舗にしていたりと「歴史」と「未来」がうまい形で共存しており、さらに訪問者がマスヤさんやSumebaさんの紹介で地元の方々と深い話をしていく中で、その空気感に若い人達が魅力を感じて移住していく循環が出来ているのではないかと思います。
地元の地道な活動と支援で移住人気の街になったのですね!
そんな魅力ある下諏訪町に観光はもちろん「移住」を体験しに行きませんか?
きっと「ワクワク」、そして「リノベーション」したくなりますよ!!
(写真提供 綿引遥可さん)
さらに!
下諏訪町では、移住促進を担当する地域おこし協力隊も募集しています!
気になる方はぜひ詳細をご覧ください。
http://www.town.shimosuwa.lg.jp/www/contents/1551321841657/index.html
その他にもお試し移住体験!
マイグラトリーでは様々な地域の「お試し移住体験」をご紹介しています。
(随時更新中)
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