宮城 2020.03.29

宮城県石巻市蛤浜の限界集落から持続可能な社会を考える(SDGs)旅のススメ

  • LINEで送る

ツアー1 林業体験〜林業事業について考える〜

今回のツアーは2グループに別れて体験します。

最初は林業体験。はまぐり堂の裏手にある杉林にご案内いただきました。牡鹿半島は8割が山で囲まれており、戦後に植えられた杉が手入れがされず荒廃してきています。

亀山さんに案内頂きながら蛤浜地区の上にある杉林の中を歩き、杉の生態のこと等を教えて頂きます。

杉は冬の時期に伐採するそうです。

ここで亀山さんから「ではなぜ杉は冬に伐採すると良いのでしょうか?」と問いがありました。

一般社団法人はまのね代表亀山さん

秋から冬の時期は夏まで急成長していた杉も成長を止め、休暇に入ります。そうすると水分を吸収しなくなり、水分量が少なくて締まりのよい木材になるのだそうです。また、休んでいる時期なので、杉にかかる負担が小さくて済むのだとか。

亀山さんのお話に夢中になる参加者。

牡鹿半島は牡蠣の養殖が盛んな地域で、はまのねでは海への栄養供給や土砂災害の防止のため豊かな森づくりを行っていきたいと考えているのだそうです。また、自伐で木を切り、家具まで製造することで付加価値を上げ、小さくても稼げる林業を目指し、また参加した人に木の搬出や植樹をしてもらうことによって、一人一人森づくりに関わってほしいとのことだそうです。

こういったやりとりやお話を学生や企業の方々としながら一緒に木を切っていくのだそうです。

こうやって一人一人が森づくりに関わり、地域に貢献できる人が増えていけたら良いですね。

ツアー2 海体験〜漁業事業について考える〜

続いて漁業体験を行います。
杉林から降りて数分で海。すぐ海なのが良いですね!

蛤浜地域の主要産業は牡蠣の養殖と定置網や刺し網などの小漁が中心で、蛤浜地域も年々漁師が減少し、担い手不足が課題となっているそうです。

はまのねでは、水産資源を守りながらも経済性を高めるため、高品質化、流通の改革、体験漁業などを行い持続可能な漁業を目指しているそうです。

今回は漁業体験として、あらかじめ沖に仕掛けてあったかご網のポイントまで行き、漁体験をさせていただきました。

ボートに乗り、まずはあらかじめ近くに仕掛けてあったカゴ網を引っ張り出すと…

かかっていました!!カニがたくさん!!スクモガニというそうです。

そして、皆で一緒に沖に出て仕掛けてあるカゴ網を引っ張りに行きます。

魚はもちろん、こんなに大きなアワビが採れました!!すごい、とても大きい!

ただし、9センチ以下のアワビは海に戻すのだそうです。

その水産資源を守るお話にとても感動しました。

獲った魚などを指導を受けながら自分達の手で捌きます。

綺麗に捌けました。とても美味しいそうですね!

自分達で魚を獲り、自分達で魚を捌き、自分達で食す。

命を頂いて、生きていくための知恵を学ぶ。

とても貴重な経験をさせていただきました。

ツアー3 はまのねの夜

日も暮れてきたので宿へ。宿は蛤浜の近くのもものうらビレッジさんへ。

もものうらビレッジは、「人が自然に出会い、人が人に出会う場「生きる術」を学び、楽しむ場」をコンセプトに山と海に囲まれた牡鹿半島の桃浦という蛤浜の隣の集落に誕生した宿泊・研修施設です。

とても素敵な空間ですね!

もものうらビレッジHP

そこでみんなで獲った魚や買った食材などを調理していきます。

先ほどとったアワビも…

とても立派!!美味しそう!!獲りたてなのでまさに新鮮そのもの!!

他にも隣町女川名物のホタテなども一緒に調理します。

調理も終えたところで今日一緒に過ごしてきたメンバーと乾杯!!

採れたての魚は美味しい!!!!
地元石巻のお酒も飲みながら話も盛り上がります。

話が盛り上がっている中、亀山さんからはまのねプロジェクトの事業説明を行って頂きました。

ご自身の生い立ち・東日本大地震のお話・はまのねプロジェクト立ち上げのお話・今後への想いなど、約20分間のお話でしたが、何時間もお話を聞いていたかのようなとても濃い時間でした。筆者とは比べ物にならないほどの苦渋を経験され、でも負けずに踏ん張り続け、蛤浜・地域・環境・地球の未来を見つめる亀山さんのお話にとても感銘を受けました。

亀山さんとのお話やメンバーと話がさらに盛り上がり話も尽きず、とてもとても長い夜となりました。

ツアー4 カフェ(料理)体験

長い夜も空けた二日目。二日目も狩猟グループとカフェグループに分かれ、それぞれ体験を行いました。筆者はカフェ(料理)体験を行いましたが、この日は特別にはまぐり堂を貸切にして頂き、コーヒー淹れ体験と郷土料理体験を行いました。

コーヒー淹れ体験

コーヒーはこだわりの焙煎コーヒーですがスタッフの方に一つ一つ手順を教えて頂きながら自分のコーヒーを作りました。

簡単なようで難しい…筆者はうまくいかなかったので練習してうまく淹れられるようになると心に誓いました(笑)

料理体験〜お雑煮作り〜

そして料理体験。二日目のお昼ご飯用にお雑煮を作りました。

皆さんの地域ではお雑煮はどんな具材を入れますでしょうか?

蛤浜地区ではなんと焼きあなごを入れるのだそうです。とても贅沢!!ちなみに蛤浜の向かいにある猫の島で有名な田代島という島ではお雑煮にアワビを入れるのだとか!とても豊かな地域なんですね。

蛤浜でのお雑煮は穴子や前日獲った魚を焼いて、それらを出汁にします。

次に冷凍されたみじん切り大根と人参を茹でます。冷凍にすることでシャキシャキした状態になるのだとか。

お雑煮を調理している間にみんなでお餅をつきます。

力が入りますね。でもみんなで餅をつくのは楽しい!!

お餅がつけました!
お餅もつけたところでお雑煮を盛りつけます。

なんと最後にいくらをのせるんですね。とても贅沢!!!
また、この辺りではお餅にあんこと納豆をのせるそうです。

納豆とは驚きましたがとても美味しい!お餅との相性が抜群!!

日本の郷土料理って面白いですね。本当に地域の個性が出ますね。
そして狩猟体験で捕れた鹿肉と一緒に頂きます。命の恵みを感じながら美味しく頂きます。

みんなで調理して、みんなで一緒に食べると尚更美味しいですね。

ツアー5 まったりタイム

お昼ご飯を食べ終わったあとはまったりタイム。

参加されたメンバーは首都圏でバリバリ働く方が多く、日々忙しい時間を過ごされていますが、「あえてゆっくりする時間」を設けることはとても大事ですね。

昼寝している方もいらっしゃればゆっくり過ごしている方もいらっしゃいました。はまぐり堂の縁側がとても気持ちいい!

まったりタイムで本当にスッキリできたように思えます。都会に帰りたくない(笑)

こうやって「あえてゆっくりする時間」を設けることでまったりでき、本当にリフレッシュできますね!

ツアー6 振り返りタイム

はまぐり堂でまったりしたあとはみんなで「秘密」の場所に行きます。どこへ行くのか、ワクワクしてきます!

森を抜けると海が!まさにプライベートビーチ!!!

ここでみんなで枝を集め、焚き火をします。

火を見ると心が安らぎますね。
そして火を囲みながら一人ずつ二日間の感想を述べていきます。一人一人感じたこと、経験できたこと、それをどう生かすか、今後どのように貢献していけるのか、真剣に語っていきます。

はまぐり堂を企業研修やテレワークの場所として活用できないか、旅先で働く「ワーケーション」を取り込めないか等、首都圏で働く企業の方々ならではの視点で話がとても盛り上がりました。


  • LINEで送る

コメントを残す

*