福岡 2020.05.10

福岡屈指の”トカイナカ”『香春町』から学ぶイナカ遊びの楽しみ方5選

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村井の自己紹介

5年間サラリーマン営業生活を経て脱サラ後、田舎暮らしへの憧れだけで福岡県田川郡香春町(かわらまち)の地域おこし協力隊となり、しっかり3年香春町での暮らしを楽しんだ結果、任期を終えた後も継続して香春町でのカワライフを満喫している、大阪出身のムライです。

現在は、移住してから借りている自宅の一軒家にて体験型民泊「村井屋」を運営、香春町移住コーディネーターとして滞在型移住体験の受入、アウトドアイベント講師、屋台スープ屋、農業、竹スピーカーや楽器の制作販売などをしています。

香春町に来るまでは生まれてこのかた街暮らしで、アウトドアや野遊びするにも車や電車での移動が必須でした。
香春町に移住して、現在は仕事でもほとんど野遊びをしているような私ですが、仕事前や仕事終わり、休みの日に、より香春町でのイナカ暮らしを楽しむために(個人的に)夢中になっているイナカ遊びをご紹介します。

まずは、香春町って?という方も多いのと思うので、町の紹介から。

自宅兼体験型民泊「村井屋」

香春町は「田舎暮らし初心者向き」のイナカ

春が香る町、香春町。

名のごとく、春になると桜のきれいなスポットがあります。
おススメはJR採銅所駅。民泊村井屋から徒歩5分で、香春町地域おこし協力隊の活動拠点である、移住交流の窓口「採銅所駅舎内第二待合室」があります。

人口約1万人程の香春町は、北九州市の南に隣接した町。
北九州市から福岡市に続く1本道の国道がズバッと町の中を縦断しています。
そのおかげで、車でも電車でも小倉駅まで約45分、博多駅まで約90分で行けます。
休みの日ぐらい街中で遊びたいなーって人にとってはちょうど良い距離感だと思います。

山に囲まれた香春町の真ん中を国道が縦断してるので、ド田舎というほど田舎でもないのも香春町の魅力。
「田舎暮らしたいけどしたことないし、いきなり山奥のド田舎に住むのはハードル高いよねー…」という人にオススメの、田舎過ぎないイナカです。

地方移住しても街遊びもしたい人にとっては、町にアクセスのイイ都市間イナカな香春町はピッタリ。

田舎過ぎないと言っても、山に囲まれた香春町では、生活していると自然を近くに感じながら暮らすことができます。
特に私の住む採銅所地区は、香春町の中でも山に挟まれた農村地帯。
家にいても1日中鳥や虫のさえずりが聞こえる、とても静かな場所です。
1歩家から出れば風の匂いや山の色づき方で季節の変わり目を感じられるのは、とても贅沢なことだなーと日々感じています。
あと野生の猿がスゴイいます。

朝から外でボリボリガサガサ鳴ってるなーと思ったら、
村井屋の庭の木の実を食べてたお猿さん

香春町は内陸で山に囲まれた町ですが、海までも実は近いのも魅力。
車で30∼40分で北に行けば北九州市の海沿い、東に行けば行橋市の海沿いに出られます。
山間に住ながらも、夏はやっぱり海水浴!釣りがしたい!なんて暮らしを送りたい方にはちょうどいい距離感です。

都市間イナカといってもどうしても付きまとう、田舎の不便さ

とはいえ、香春町も田舎。やはり街暮らしに比べると不便なこともあります。
私の住む家、採銅所地区からの話にはなりますが、

  • スーパーが近くになく、車で約20分。
    採銅所地区はコンビニ1件で、車で約5分。
  • 飲み屋も飲食店も近くほぼない。
    飲み会はほぼ毎回民泊村井屋で開催。
  • 娯楽施設も、車で20∼30分以上かかる。
  • 公園がない。
    耕作放棄地や田んぼや庭はあるけども。
  • 山間の集落は、坂道ばっかり。
    徒歩はほぼ登山、自転車きつい。子供たちは自転車で上り坂頑張ってる。
    大人はもちろん車移動。結果太る。

街暮らしの頃に比べると、歩いて行ける範囲に何もないことに最初は戸惑いました。
暮らしてるうちに近い所でも車に乗る習慣がついて、自分で気を付けて体動かさないとすぐ運動不足になっちゃいます。
また、お酒大好きな私にとっては、ほとんどが車移動になるので、遊びに行った先でお酒を飲めないのは致命的。
お酒飲みたければ、誰かに連れて行ってもらうかお泊り。

あくまで私個人の意見なので、それぞれの価値観で不便だと感じる部分は違いがあると思います。
とはいえ、街から新しい街への引っ越しに比べると、街から地方への引っ越しは生活スタイルが非常に変わると思います。

私も香春町に住むようになってから、食品や消耗品をまとめ買いして備蓄するようになったり、3食自炊して仕事の時はお昼はお弁当を作っていくようになりました。
3食コンビニや外食で、冷蔵庫にはお酒しか入っていなかったサラリーマン時代に比べると、劇的な変化です。
生活習慣が改善されたことで、移住して4年間、ほぼ風邪をひくことがなく、我が家から薬の備蓄がなくなっていってます。
不便さが逆に働いたラッキーなパターンです。

不便ならではのイナカ遊び

とにかく家の周りで街ぐらしの頃のような遊びは、あまりできないということ。なら、家の周りで楽しめることドンドンやっちゃえとなったわけです。
ないものはないので、あるもので楽しもうと。
不便ではあっても、街にないモノがイナカにはいっぱいあるものもあります。

偶然にも私の場合はアウトドアが好きなこともあり、家や庭、近所の環境を駆使すれば、本当に退屈しません。
むしろ楽しくて仕方ない。
正直人混みが苦手で、街に遊びに行く方が疲れるので、今となっては街遊びにあまり興味のない私にとってはピッタリでした。

そしてとにかく運動不足解消!ホントに意識しないとすぐ太る!私の遊びはダイエットに繋がる部分もあるのかも。

そんな私の、これまではあったモノがなく、なかったモノがある香春町での暮らしの中で、あるモノを活かした趣味やイナカ遊びをご紹介します!

①いつでも庭BBQ

これ1番みんな憧れるところじゃないですか?アウトドア好きな私だけ?

わざわざ交通費を出してBBQできるところまで行き、場所代やレンタル備品代かけなくても、庭や車庫や倉庫など、家の敷地内でBBQできるなんか当たり前!

雨でも屋根あるところでやれば、問題なし。
1人でもみんなとでも、焚火やBBQ楽しみ放題です。
屋外でご飯食べるのが好きでアウトドアにはまった私にとっては、これが香春町に住んで1番贅沢だなーと思うところ。
「今度BBQしたら試したいなーこの料理」みたいなものがあれば、いつでも試し放題です。

また、庭の一画に簡易的なピザ釜も作ってしまいました!
これも憧れを形に!イナカの家の庭が広いからならでは。
料理のバリエーションが増えて、より一層外ご飯が楽しめるようになりました。

土砂降りの日に、屋根のある庭でBBQとピザ。
(食べるの夢中で、料理の写真撮るの忘れた)

また家がすぐそこなので、アウトドアがあんまり好きじゃないとか虫が嫌とか寒いとか暑いとかが気になる人は、庭で調理したものを家の中で食事できることも、庭BBQの魅力。
グランピングとほぼ変わらんのちゃうかな。

②イナカと言えばMy畑

「田舎に住んだら畑やるやろー」と安易な考えを持っていた、移住当時の私。
なめてかかって痛い目にあいましたが、植えた種から新芽が出てかわいくて仕方なくて、収穫できるようになって、採れたて野菜のおいしさを知ってしまったら、しっかりはまってしまいました。

あれもこれも作りたいと思い、借りてる土地の中で畑の範囲を毎年ちょっとずつ広げて行ってしまって、作業が大変で倒れそうになりながら作業していますが、収穫を楽しみに頑張れる自分に驚いています。
もう毎朝見に行って、休みの度に様々な整備をしてと、手をかけたくなる存在です。
親バカなノリで。独身なので子供いませんが。

肥料と種と借りてきた耕運機の燃料代だけで、長い期間楽しめる本当にイイ趣味だと思います。
何より採れたて野菜が食べれるし!
プランターからでも始めてみることを、本当におススメします!

分かりにくいですが、上のネット貼ってる所から始めて、今年開墾した2段目。
とれたてのトウモロコシを畑でほおばる

③家の前のホタルが出る川で

これは本当に運が良かったとしかいいようがないのですが、私の家、民泊村井屋の前には、ホタルが出るほどきれいな小川が流れています。
恥ずかしながら、この家に住むまで生まれてこのかたホタルを見たことがなく、初めて見たときは家の中から庭を飛んでいるホタルが見えてビックリしました。

カメラ得意な友達にホタルの撮り方教えてもらって。
本当はもっといます。撮影の腕がなくてすいません。

この川で暑い時は足をつけたり水浴びしたり、収穫した野菜を洗ったり、釣りまでします。
鮎とかヤマメとかはいませんが、ハヤがいっぱいいます。
竹竿を作って、ミミズや魚肉ソーセージで簡単に釣れます。
地元の人はあんまり食べたがりませんが、天ぷらとかにして食べれます。

④山さんぽ

ただマラソンみたいな持久走が苦手な私は、2・3時間も片道かかるような登山も苦手です。
苦労して山頂についても、下山のこと考えるとゾッとするので。

しかし香春町には、片道5分~1時間半ほどで登れる山が4つもあります。
食前や食後の軽い運動程度。まさに散歩。
忍耐力の乏しい私でも楽しめる、登山初心者向けの山に囲まれているので、運動不足でちょっと動きたい時は、良く登りに行きます。
山頂で調理してご飯食べたりもしてます。

よく登山イベントしてた、障子ヶ岳
家の前の坂道登れば山頂に着く、牛斬山

⑤タケノコ掘り、山菜取り

香春町の特産品の1つにタケノコがあるとおり、香春町に山には非常に竹林が多いです。
山持ち主に誘われタケノコ堀りに行ったり、お裾分けにタケノコをいっぱいもらうのが、春の楽しみの一つです。
あとタケノコ堀りは、かなり効くエクササイズになるかも。

家の庭や畑、家の前の川でも、フキ、ツクシ、ノビル、セリ、クレソンなどが取れます。
春、香る町なだけに、春は食べる楽しみがいっぱい。

⑥おまけ「物〇交換」

「ちょっと手伝いに来て」と声をかけられることもよくあります。
お手伝いしたお礼は、ほとんどが野菜や米、ジビエ肉、釣った魚のお裾分け。
小一時間手伝っただけでこんなにもらっていいのかと思うほどもらいます。

こちらが体力、技術、知識を提供し、そのお返しが食品になって帰ってくるのも、人と人との距離が近い地方ならではの良さだと思います。
深い人のつながりがあるイナカの魅力です。
最悪光熱費や家賃などの必要最低限の現金収入は無くても、食費かけずに生きていけるんじゃないかなーと思うほどです。
私の場合はスゴク良いご近所さんに囲まれてラッキーだったこともありますが。
本当に助かってるし、ありがたい事です。

魚釣ってきたからあげるよ!でこの量。
一人暮らしで食べきれないので、ご近所さんと宴会することに。

まとめ

見返すと結局食べ物の話ばっかりになりました。
食べてばっかりでは太るので畑作業や登山でプラマイ0を目指してます!

街になくて地方にはあるモノをうまく利用して、自分なりの楽しさを見つけ出すのも田舎暮らしの楽しみ方の一つだと思います。

「なんか俺今、ちゃんと自分の生活作ってるー」って、いろんな作業しながら思ってます。

街に住んでいても、少し足を伸ばせばこのような自然遊びができる場所はたくさんあると思います。
実際香春町も北九州市の小倉駅から約40分ですし、思い立ったら行ける距離。
逆に街にあって地方にはないモノをどうしても求めているときは、さっと行ける距離に街があるのも香春町のいい所。
自分の住む家の周りに自然があり、静かな暮らしができるイナカに住ながら、それぞれに合ったバランスで街とイナカでの遊び方を見つけることが大事だと思います。

地方には何もないとよく聞きますが、あるものに目を向けて、上手く活用して楽しむことが、イナカ遊び、イナカ暮らしを楽しむ秘訣だと思います。

もし気軽にイナカで遊びたいと思ったら、是非「滞在型民泊 村井屋」へもお越しください!

【福岡県田川郡】山間(やまあい)の暮らしを味わう、体験型民泊「村井屋」

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