福岡 2018.03.14

【体験レポート】香春町(かわらまち)トライアルステイ

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さらに移住先を探してみる

福岡市から小一時間も足を伸ばすと、とても気持ちいい自然豊かな場所に行けます。一時間ということは、首都圏なら余裕で通勤圏。というわけで、天神・博多からもっと離れた場所に住むのもアリじゃない?と考え始めた我が家。

通勤時間を広げればこんなところにも住めちゃうのだ

通勤時間を広げればこんなところにも住めちゃうのだ

そんなわけで、各自治体でやっている移住プログラムに参加してみることにしました。

参加したのは「香春町のトライアルステイ」

1)場所はココ

ここです。

田川郡香春町の地図。福岡中心地から東にあり、通勤にはちょっと遠いです

福岡中心地からはちょっと遠いです

福岡市から高速で1時間ほど走り、降りてから30分程度下道を行くと香春町。正式には田川郡香春町(たがわぐん かわらまち)です。

まず今回お世話になる地域おこし協力隊の皆様へのお土産を用意すべく(現地で買うなw)、GoogleMapで酒屋を検索してみました。一応あったので行ってみると、ものすごーーーくカオスなお店。。店の名前こそ「酒店」ですが、日用品のほか模型までごっちゃりありました。

目的のお酒をゲットして、特にやることもないのでお世話になる「むーさん」のお宅へ。

おそらく香春町のメインストリートであろう国道を往復したのですが、すごく寂れた印象を受けました。車はチラホラ見るけれど人はいない。

語弊をおそれずに言うなら「いわゆる過疎化が進む田舎」という印象。この時点で香春町に移住するという選択肢は、きの太郎の中から消滅したのでした。(失礼しました。でも続きあるからね!)

その国道から山に向かう道沿いに民家が点在しており、その中の1軒がむーさん宅。パッと見はかなり古いお宅です。

古民家と言うほどでもなく、強いて言うなら「おばあちゃん家」的な

お宅の第一印象は「うわー寒そう、寝れるかなぁ」でした(失礼その2)。

※急に気温が下がった日に伺いました

きの太郎の移住したい度:0%(なんならマイナス)

2)町をウロウロしてお買い物に行ってみた

むーさん宅にてまったりさせていただいたあと、昼ごはんを食べに&夕食の買い出しに行ってみました。

お昼ごはんは香春町の有名店「ドライブイン かわら」。福岡特有の柔らかいうどんと甘いお出汁で、すでにすっかり福岡うどんファンのきの太郎一家としてはかなり好みの味でした。美味しい。「立ち食い」とありますが、テーブル席も数あるので家族連れでも全く問題ありません。大満足でした。

シンプルでうまい。福岡のうどんはこうありたい

さて、夕食の買い出しにまずは道の駅へ。コンビニが撤退したあとが痛々しい・・・。店内を見てみたけれどそんなに商材の豊富さも感じず、お肉の種類が少なかったこともあり、4キロほど先のちょっと大きめのスーパーに行きました。

スーパーは特に安いということもないけれど、普段買い物するには充分な規模でした。小学生くらいの子と一緒に買い物している人もいて、一安心でした。

きの太郎の移住したい度:1%(少しだけ回復)

3)むーさん宅に人が集まってきて食事会

買い物から帰ってやることもなく(笑)、炬燵に入らせてもらってちょっとウトウトしてから(おい)夕飯の準備(といっても鍋)をはじめました。

その日は本当に寒かったのですが、むーさんが灯油ストーブとガスストーブを用意してくれたので、お家も温まってきた!

そして徐々に人も集まってきてくれました!

参加してくださったのは、トライアルステイを経て移住してきた方、地域おこし協力隊の方で、独身の方もいれば、家族連れの方もいらっしゃいました。

みんな和気あいあいとしているので知り合いなのかと思いきや、なんと「初めまして」の人もいたのですが、とにかく違和感なし。

「移住して来い!」の圧力もない。それぞれ移住や香春町に求めるものもバラバラ。

このまま香春町に永住するのか、他に行くのかそれもみんな考え中。

そういう価値観の多様性を認めあっているのがとても心地よかったです。

話題は尽きること無く、初めて会ったのにどんどん話せちゃう雰囲気、ホクホク楽しかったです。参加してくださった皆様、ありがとうございます。

きの太郎としては、中でも実際にいわゆる都会から香春町に移住された方のお話はとっても参考になりました。

香春町の保育園のお迎え時間が早いこと、ご自身がお迎えていけない時は周りの方が行ってくれること(なんと大家さんがかなりの頻度でお迎えに行ってくださるそうです!!!)、まだまだ子ども向けの福祉サービスが不足していること、などなど移住してみなければ分からない実情をたくさんお話いただきました。

そういえば、私も福岡に移住した時、「子どもの医療費が3歳から有料(東京では中学生まで無料も珍しくない)」「認可外に通わせても保育園入園の加点にならない(前は加点があったのでそれが常套手段だった)」「ペットボトル回収が月一(引っ越す前は週一)」とか、一度聞いただけでは信じられないことがたくさんあったものでした。

実際の話しを聞けると、移住したあとの生活をぐっと具体的に思い描くことができ、ギャップを防ぐことができますね。

きの太郎の移住したい度:40%(急上昇!)

4)お風呂と就寝

参加者が1人、また1人と帰宅していき、23時過ぎにお開きに。お風呂をいただき、布団を敷いて休みました。

お布団は羽毛で(きの太郎にとっては超重要)、お風呂の間にストーブをつけていたので全然寒くない!ポカポカで眠れました。

きの太郎にとって、寝る時寒いは絶対的なNGです。心の底から嬉しくなってスヤスヤぐっすり眠りました。

5)翌朝

朝起きるとむーさんが朝ごはんを作ってくださっている・・・!お味噌汁とごはんと納豆。でもそれがこれ以上ないくらいの美味しさで最高。子どもたちもガンガン食べておりました。

寒いけれどよく晴れた澄み切った空を見ながら縁側でコーヒーをいただきました。キャンプで味わうコーヒーの美味しさとほぼ同じ。家なのに!

きの太郎の移住したい度:50%

6)山に登る

コーヒータイムを満喫してから、村井さんオススメの山へ。といっても、車でドンドン登れて最後山頂まで5分弱歩く程度。ここは説明不要です。写真どうぞーー!!!どーーーん!!

田川を一望!誰もいない山頂!ここまで使った徒歩時間5分!

田川が一望できるんですねー。たまに聞こえてくる電車の音すら愛しくなる景色です。

子どもがバッタ(コオロギかも)を追い回すのを傍目に、私達は何をするでもなく、1時間ほどただただそこに広がる景色を見つめていました。心の洗濯ってこういうことかもしれません。

きの太郎の移住したい度:60%

7)道の駅・猪位金パレットに寄って福岡へ

頂上から降り、車に乗る所で今回のホストむーさんとはお別れ。最後に再度道の駅に寄って野菜と味噌を買いました。立派でツヤッツヤの白菜が180円!!糸島市(福岡市の西隣)にある伊都菜彩という農協の施設で安くておいしい野菜には見慣れてますが、やっぱり道の駅の野菜はいいですね〜。

昨日は寂れてると感じた道の駅が、今日は猛烈に魅力的に見える。なんでだろう。人の印象なんてそんなもんなのかもしれません。

次に、昨晩の食事会で話題になっていた猪位金パレットへ。

詳細はこちらをご参照ください。

http://palette.jp.net/

廃校を利用したコワーキングスペース。一言で言えばそうなんですが、宿泊もできる・子どもうや近所の方も遊びに来られる・バーベキューできる(きの太郎的に高ポイント)。ターゲットを絞ってないなんでも受け入れる姿勢が都会にある施設とは別物でした。ここ、会社の合宿に最適じゃん!と思い、上司に即ラインしました。まだ実現していませんが、こういう施設はバンバン利用したいです。

後日談・移住を考えるならトライアルはマスト

今回感じたのは「体験と旅行は全くの別物」ということ。

もし旅行で香春町を訪れていたら、移住したいはおろか、二度と来なかったかもしれません。

ご飯食べに行って、買い物行って、いろんな人達に会って、一泊(ホテルじゃなく)して、という一連の流れが「移住後の生活」のイメージに直結して、大好きな町になりました。もっと言えば、移住してもいいなと思うほどに。(実際は仕事があるので難しいですが)

移住先を「旅行したとき良かったから」で決めるのは危険です。遊びに行くのと住むのとでは全く違います。

逆に今回のように、旅行だったら忘れちゃうかもしれなかった土地なのにトライアルステイしたがために、移住候補地になることだってあるんです。自分で候補地を絞るより、まずは移住プログラムへの参加をオススメします!ほんと、行って良かった。

さらに後日談。

道の駅で買ったお味噌が自分史上最高に美味しくて、使い切ってしまったらどうしよう、とヒヤヒヤしております。

通販希望・・・。

<2018/06/07追記>

今年もトライアルステイの募集が始まりました。
たった500円で香春町ライフを堪能できます!
こちらから応募できるのでお早めに!!

https://mygratory.com/rooms/86(現在は募集終了)

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(随時更新中)

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